図解!よくわかるFSDスーパーチャージ

Diary

画像は中性子星(neutron star)のJackson’s Lighthouse

まえがき

この記事は、PCゲーム Advent Calendar 2019の1日目の記事です。

ゲーム仲間である、まるほい兄貴(@maruhoi1)が毎年やってるアドベントカレンダーです。ぜひ見てみてください!
※アドベント・カレンダー・・・毎年クリスマス前に12月1日から25日まで1日ずつカウントダウンしていくカレンダーのこと。ヨーロッパの一部では壁などにカレンダーの様に並べて飾った小さいプレゼントを1日1個ずつ開けていくらしい。

“5… 4… 3… 2… 1… Charging”

我々CMDRの船には、協力な航行装置、それも超光速航行装置がついている。Frame Shift Drive、通称FSDだ。

通常の使用では、その性能に応じた分だけの距離でしかハイパースペースジャンプができないのがFSD。しかし中性子星や白色矮星の発する宇宙ジェット、いわゆる”青白い光の帯”の中に飛び込むとFSDが”過給”され、通常使用時よりも長い距離のハイパースペースジャンプが可能になる。

※過給・・・superchargeを日本語訳にしようとした成れの果て superchargeの直訳。内燃機関により密度の高い空気を送り込むことによって多くの酸素を取り込み、より高い燃焼エネルギーを得るための装置。

具体的に言うと、通常使用時の1.5倍~4倍のジャンプ距離で飛ぶことができるようになる。白色矮星(white dwarf)で1.5倍、中性子星(neutron star)で4倍である。

“Warning, Frame Shift Drive operating beyond safety limit”

FSDのスーパーチャージを行うには、まずFuel Scoopを搭載する必要がある。どういう原理かは筆者にも不明だが、どうやらFuel Scoopで宇宙ジェットから何かしらの燃料やエネルギーを吸収し、それをFSDに注入しているのだろう。

では実際にどのようにしてスーパーチャージが行われるのか、図と共に解説する。

体像

スーパーチャージの手順は、図のように大きく4つにわけることができる。

  • ENTRY・・・突入フェーズ。光のリボンに向かって突っ込む。
  • STABILIZE・・・安定フェーズ。宇宙ジェットの奔流に負けないよう機体を安定させる。
  • CHARGE・・・過給フェーズ。光の帯を浴びてFSDを過給する。
  • ESCAPE・・・脱出フェーズ。過給を終え、危険な宇宙ジェットから脱出する。

では、突入フェーズから順を追って説明する。

ENTRY:突入フェーズ

突入は、光の帯の中でも恒星に近いほうから遠い方に向かって行う。下図を見てほしい。

これは良い突入の例。中性子星や白色矮星は非常に危険なので、それを避けるように外側へと向かう軌道を描くとよい。

間違っても上図のように恒星に向かって飛んではいけない。船が爆散してしまう。

余談だが、中性子星や白色矮星は「元々大きかった恒星が老衰して小さくなった」星である。星は自転しているので、角運動量保存の法則に従い、「星の体積が小さくなれば、星の回転速度は速くなる」。太陽系の中心であるSol(=太陽)の自転周期は27日、つまり27日かけて一回転する。中性子星の自転周期は一般的に30秒~1/100秒と言われている。つまり太陽の7.8万倍の速度で回っているのだ。
ただでさえ磁気も引力もクソほど強いというのに、そんな中に飛び込んでいくなど自殺行為以外の何物でもない。まあ実際はたどり着く前に熱で爆散してしまうのだが・・・

狙いを定めて突入すると、次は突入の角度だ。下図のように、深い角度で突入してしまうと、うまく宇宙ジェットの中に入れず、向こう側へすり抜けてしまう。

角度を浅くすることにより、宇宙ジェットの中に潜り込むことができる。すり抜け防止のためにも、スロットルは50%~75%に絞って突入しよう。

STABILIZE:安定フェーズ ~ CHARGE:過給フェーズ

安定フェーズでは、船体を宇宙ジェットの真ん中付近に留めるために船を制御することが重要だ。
下図のように、なるべく小さい修正で船体を光の帯の中に閉じ込めておかなければならない。

宇宙ジェットは常に回転しているため、船体を大きく揺さぶられてしまう。それを早く修正しようとして動きが大きくなってしまうと、下図のように奔流から放り出されてしまう。また余裕をもって船体を操作するためにも、スロットルは50%程度まで絞るとよい。

この奔流に抗うのはまず無理なので、失敗しても突入フェーズからまた再チャレンジすればよい。

船体が宇宙ジェットの中で安定したら、後は過給が完了するまで安定させ続けるだけだ。
コクピットボイスの「Frame Shift Drive supercharged!」という声が聞こえたら(もしくは同様の表記が画面右上に出たら)成功だ。

ESCAPE:脱出フェーズ

いま船体はとても危険な宇宙ジェットの中にいるため、過給が終わったら即座に脱出するに限る。脱出フェーズでは、スロットルを全開まで上げ、一気に宇宙ジェットから脱出する。どのみち、奔流に船体を振られるので、その勢いに任せて外側に舵を切り、脱出する。

Superchargeで宙(そら)を飛ぶ

上の方でも解説した通り、白色矮星で1.5倍、中性子星で4倍のジャンプ距離を得られるのがSupercharge。ではSuperchargeができたとして、実際にどのように運用していくのかを解説する。

下図はSuperchargeする前の、筆者所有のSidewinder(※FSDエンジニア済+Guardianブースター付)のShipステータス画面である。

通常状態では、30光年程度しか飛べない筆者のSidewinderだが、4倍のジャンプ距離になる中性子星(今回はJackson’s Lighthouse)を使用し過給すると、なんと120光年強も飛べるようになるのである。

過給が完了したFSDを実際に運用するには、ルート選択の時点でしなければならない設定がある。
Galaxy Mapを開き、左から2番目のタブを開くと、以下の画像のような画面が出る。

過給が完了したら、画面左の「FASTEST ROUTES」と「USE JET-CONE BOOST」の両方にチェックを入れ、目的地を指定しPLOT ROUTEする。長距離ジャンプが可能になった筆者のSidewinderは、Jackson’s Lighthouseから124光年先のLTT 2974まで1回のジャンプで移動できるようになった。

リスク

FSD Superchargeにはいくつか注意点がある。

  • Superchargeをする度にFSDに1%~程度のダメージが入る
  • 宇宙ジェットに飛び込むので、そもそも危険行為である

どちらも船体にダメージを(特に後者は失敗すると爆散するほど)負うので、リスクと相談しながら運用するとよい。また長距離旅行などで使用する際は、FSDを修理するためにAuto Field Mentenance Unit(AFMU)を積んでいくとよい。

総評

FSD Superchargeはリスクもあるが、その分非常に有用だ。初心者CMDRのみんなも、後学のために一度試してみるといいかもしれない。

ちなみに筆者は、その有用性というよりもスリルが楽しくてやっている節があるので、そのうち船を爆散させて泣き目をみることになるだろう・・・。

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