[Frontierライブストリーム]Septemberアップデート発表

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ライブストリーム

Frontierの、というよりElite: Dangerousの公式YouTubeチャンネルが存在するのはCMDR諸兄もご存知のことだと思う。現地時間の9月12日(木)午後8時(=日本時間の13日(金)午前5時)から行われたライブストリームで、ついにSeptemberアップデートの発表が行われた。以下の動画はそのライブストリームの録画である。

動画:Elite: Dangerous公式YouTubeチャンネルより「September Update – Content Reveal」
* The right of the video belongs to Frontier Developments

Septemberアップデート

先日の記事でもかるーく触れたが、今回のアップデートは3つの大要素の追加が目的だ。その3つとは

1. チュートリアルの一新
2. リブリー(Livery)システムの一新
3. Frontierの新通貨「Arx」の運用開始

である。ライブストリームで紹介された内容の詳細は下に書くとして、肝心のSeptemberアップデートの開始日だが、

Septemberアップデート配信:2019年9月18日(水)

である。イギリス時間での話なので、およそいつものアップデートの感じから考えると・・・日本では9月19日(木)の未明、といったところだろうか。各自、アップデートに備えられたし。

アップデート大要素:チュートリアルの一新

Septemberアップデートでチュートリアルが一新される。やることはこれまでのチュートリアルとあまり変わらないが、チュートリアルのシステムは完全に生まれ変わる。

チュートリアルの内容は、大まかに分けて3つ。

1.船の基本操作・Supercruiseのやり方
2.戦闘
3.Hyperspace Jumpのやり方・入港

チュートリアルを始めると、プレイヤーはSidewinderに乗った状態で、Dromi星系のMawson Dockにスポーンする。そう、以前のアップデートで追加された”初心者用星系”のスタート地点である。
Theo Arcosta(※読みはテオ・アルコスタ)と名乗るパイロット連盟の検定教官の自己紹介を聞きながら、いきなりAuto Launchを選んでスターポートから出港する。ピッチ・ロール・ヨーの操作を教えられ、近傍に控えるインストレーション(※ステーション近くとかにある建造物)で障害物競走を体験し、操作に慣れるのだ。
障害物競争が終わったら、今度は兵装のDeployやターゲット選択、Data Link Scannerを使用したスキャンの練習を行う。それが終われば今度はSupercruiseのやり方を教えてもらう・・・と順番に続いていき、次に戦闘を、そしてHyperspace Jumpやスターポートへの入港を教わり、最後にチュートリアルミッション(※Dromi > Mawson Dockへのデータ輸送)を開始してチュートリアルが終わる。

戦闘チュートリアルは特にユニークである。Combat Training Areaと呼ばれる訓練用メガシップに向かい、そこでメガシップのモジュールや無人のサイドワインダーなどを相手に戦闘練習を行う。最初はシールドなし、次にシールドありの無人ワインダー(※誤字ではない)が出てきて、シールドに対する武器の有効性(Thermal武器 vs Kinetic武器)を視覚的・直感的に紹介する。そして最後に反撃してくる無人ワインダーとの一騎打ちを行い、戦闘チュートリアルは完了となる。


画像:チュートリアル中の表示。青白い枠で注目する場所をハイライトし、プレイヤーをうまく誘導している。

動画を閲覧して個人的に思ったのは、1つの大きなチュートリアルの中で「覚えるべきこと」が絶妙な順番・バランスで順序だてられており、そしてそれを丁寧に丁寧にプレイヤーに教えている、ということだ。英語がニガテなCMDR諸兄も、「Press 〇〇」という表示でとりあえずどのキー(ボタン)を押せばいいのかが一目でわかるようになっているので、これを機にElite: Dangerousが気になっているという友人・知人を沼に引きずり込んで誘ってみるのはいかがだろうか。

なお動画内ではここで、ゲームに対する細かな修正を2つ導入した、という紹介が入る。1つはスロットルのバーが前進の時は上向きのシェブロン(※軍隊の階級章のような、矢印の先頭部分みたいな図形)に、後進の時は下向きのシェブロンになる。スロットルの前進・後進が一目で、直感的にわかるようになったのだ。

画像:スロットルは従来の四角形からシェブロン型になる

もう1つは、Supercruise Assistをオンにすると、スロットルも自動で調整してくれる、というもの。左パネルから目的地を選び、Supercruise Assistをオンにすると、例えスロットルがゼロでも勝手にブルーゾーンの中央(=75%)に調整してくれる。この機能は右パネルのShipタブからオフにすることもできるとのこと。

これらの修正は、Frontier Developmentsとユーザーとの間で行われたUX(*)ミーティングで得られたフィードバックを元に導入されたのだという。
* UX・・・ユーザーエクスペリエンス。ユーザーの実体験のこと。ユーザーとのコミュニケーションの中で、ユーザーの実体験を聞き、コンテンツが抱えている問題点の洗い出しやアイデアの吸い上げを行うための重要なファクター。

アップデート大要素:リブリー(Livery)システムの一新

2つ目の大要素、リブリー(Livery)システムである。これまでは、ステーションに入港しドッキングした状態でないとリブリーの変更が行えなかった。Septemberアップデート以降、なんとメインメニューからリブリーの変更が行えるようになるのだ。

メインメニューにGame Extrasという新しい項目が増える。この項目では、後述するFrontier新通貨「Arx」の購入ページやストア、そしてリブリー変更画面を開くことができる。

リブリー変更画面のユーザーインターフェースがガラッと変わり、ペイントジョブなどのプレビューがより簡単に、そしてより見やすくなった。これまではステーションのハンガー内で船のペイントジョブが変わるのを定点カメラで眺めるだけだったが、アップデート以降はカメラを360度回転させ、船の全周囲を見ることができるようになる。しかもハンガー内の風景ではなく、プレビュー専用の背景になる。上からライトが当たっており、恒星の近くやステーション内での見た目を確認できるようになっているほか、ライトを消せば暗がりでの見た目も確認できる。


画像:リブリーストアのプレビュー画面。ライトが上から当たっており、カメラも360度回転できる。


画像:リブリーストアのプレビュー画面。ライトを消したときの様子。このような特殊ペイントの見た目も確認できる。

船の名前および船のIDの変更については、画面右下に別枠でボタンが設けられるようだ。(※動画内では出演者のワイプに隠れている様子)

またペイントジョブそのものに関しては、今までは「Vibrantセット」や「Tacticalセット」など6色~8色ほどのセット販売をしていたが、このアップデート以降はセット販売と併せて単体でも購入可能になる。
「Tactical Whiteが欲しいけど他のは要らんのよな」「Vibrant Blueカッコいー!でも他の色は興味ないんよね」といったユーザーのニーズに、Frontierは最適解を出してくれた。
もちろん太っ腹なCMDR諸氏のためのセット販売も継続して行うようだ。

アップデート大要素:Frontierの新通貨「Arx」の運用開始

最後の大要素、Frontierの新通貨「Arx」の運用開始。これまではPCユーザーはクレジットカード等を使用して各国の通貨にてFrontierストア上で直接取引をしてきた。XBoxおよびPS4のユーザーはFrontierポイントと呼ばれる通貨を同様に購入し、同様にFrontierポイントにてストア上での取引をしてきた。この住み分け(?)を解消し、取引ベースのマルチ・プラットフォーム化を狙ったのが新通貨「Arx」だ。「Arx」は現実の通貨で購入することができ、入手した「Arx」を使用してペイントジョブ・シップキットといった各種リブリーを購入することになる。

この「Arx」、最大の特徴はゲームをプレイするだけで稼げるという点だ。何もわざわざクレジットカードやPayPalアカウントなどを用意し、現実のお金をかけて購入する必要はない。しかも、特定の活動・プレイをすると稼げる、というものではなく、「Arx」獲得量はあくまでプレイしている間にバックグラウンドで自動で計算(※筆者は実プレイ時間に応じてるのではないかと推測している)されるとのこと。獲得したArxについては、次回ログイン時に「前回のプレイで〇〇Arxを獲得しました!」といった具合にプレイヤーに知らせてくれるようだ。

ただし「Arx」は現実通貨での取引もできるという点から、ゲームプレイによる「Arx」獲得は1週間に400Arxまでしか獲得できないという制限がある。と言っても、別にゲームプレイで獲得した「Arx」に賞味期限があるわけではなく、無論プレイすればするほど貯まっていくので、特に気をもむ必要はない。普通に遊んでいるうちに気が付いたら「Arx」が貯まっていた、という程度だろう。
なお、ここでいう1週間の定義、および新通貨「Arx」が現実の通貨で幾らになるのかは、残念ながら動画では語られていなかった。

まとめ

長々と色んなことを羅列してきたが、ざっくりまとめると

・チュートリアルが一新、初心者にも十分わかりやすい内容にまとめられている
・リブリーシステムが一新、インターフェースも変わりプレビューが見やすく
・新通貨「Arx」始動、リアルマネーを使わなくてもリブリーが買えるように

といったところ。Decemberアップデートを間近に控えたFrontierが打ち出した様々な「新要素」。特に「Arx」が「ゲームプレイで獲得できる」というのはElite: Dangerousのプレイが捗るモチベーションにもなるのではないだろうか。

そしてもう一度言うがSeptemberアップデートは日本時間の9月19日(木)午前5時。一番乗りは逃さないようにしたい。

All the images shown are borrowed from the video linked above or here (YouTube). Contents rights belong to Frontier Development.

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